「脳科学は人格を変えられるか?」エレーヌ・フォックス著/森内薫訳

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 楽観的な人と悲観的な人、ものごとの受けとめ方はなぜ人それぞれ違うのか。脳と性格の関係の謎に迫ったサイエンス・ノンフィクション。

 脳の中には思考をつかさどる新しい領域と、原始的な感情をつかさどる古い領域がある。神経線維の束でつながった両者の結びつきが人によって微妙に異なり、生き方や考え方の相違につながっているそうだ。全米の修道女の追跡調査など、多くの例を紹介しながら、楽観脳と悲観脳が脳内でせめぎあって性格が形成されることを明かす。さらにその脳の働きを決める遺伝子の存在と、脳にはその遺伝子の働きをも変容させる柔軟さがあることも解説。

(文藝春秋 1600円)



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