古典を現代語訳で読む特集

公開日: 更新日:

■「新訳 説経節」伊藤比呂美著

 中世、庶民の間で広まった語りの芸能「説経節」に惚れ込んだ詩人による現代語訳。

 都の公家や殿上人の中でもひときわ名高い二条の大納言兼家に待望の世継ぎが誕生。18歳で元服し、常陸小栗と名乗る若君は、わがままで、迎えた妻に難癖をつけて次々と送り返す。そんな中、小栗を見初め、姫に変身した大蛇と夜な夜な契っていることが噂になり、母方の所領がある常陸に流されてしまう。ある日、小栗は行商人の左衛門から絶世の美女・照手の姫の噂を聞き仲人を頼む。左衛門は小栗が書いた渾身の手紙を、照手の姫に届けようと一計を案じる。(「小栗判官」)

 ほかに、説経節の代表作「しんとく丸」と「山椒大夫」の計3編を収録。

(平凡社 1700円+税)

【連載】ザッツエンターテインメント

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末