「終わりなき危機」ヘレン・カルディコット監修、河村めぐみ訳
日本のメディア報道では何も真相がわからないといわれたが、いまや地元民以外の危機意識も急速に薄らいでいる。本書は事故から2年後にニューヨークで開催された国際シンポジウムをもとにした検証と提言集。
福島の未来にはチェルノブイリがあるというのはイギリスの放射線生物学者。4年後には甲状腺がんの女性と子供が増加し、10年後には固形がんの発生と心臓血管への影響が増すと指摘する。しかし、日本ではこうした発言すら封殺されてしまうのだ(ブックマン社 1800円+税)