名著から“男の飲み方”を学ぶ 文人がつづった「大人の酒場学」

公開日: 更新日:

■「独り酒、振舞酒」池部良著

 石坂洋次郎のアドバイスに従い、酒を飲んで理性も知性も忘れて世間に入りこむ努力をした著者が、旅先などで学んだ酒の頼み方を披露する。

 ドイツでの話だ。由緒正しいバーで水割りを頼もうとしたら、一緒にいたデンマーク人女優に「バーで水割りを飲むなんて恥ずかしい。カクテルを飲んで。それが正しいこと」とたしなめられたという。イタリアでは、知り合ったイタリア人男性と昼間にバーでシェリー酒を飲んだ。男が帰った後、バーテンに「昼間、シェリー酒を飲む男同士はホモセクシュアルである」と言われ、「二度と飲むまいと決心」した。酒なら何でもガブガブ飲むのはみっともないと思うに至った、数々の失敗談は興味深い。(TAC出版 1600円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  5. 5

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  2. 7

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  3. 8

    芳根京子《昭和新婚ラブコメ》はトップクラスの高評価!「話題性」「考察」なしの“スローなドラマ”が人気の背景

  4. 9

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 10

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ