国民総記者時代の「炎上」のメカニズムを分析
炎上の例のひとつとして、本書では2013年の夏に起きたある騒動を挙げている。男子高校生らaが「自己宣伝」の動機か、コンビニのアイス陳列ケースに入った写真を投稿。学校側が処分を検討していると報道されると、多くの受け手bは「ざまああああ」と反応してxbを発信し、すぐさま“いたぶり”の方向性が決定された。ケースの清掃費や損失、aの偏差値なども特定され、その数字によってxn曲線はマイナス方向に加速。炎上が起こり警察も動く大騒動となった。
他にも、炎上を活性化させる「スネーク」の存在や、炎上を大きくしたがる人間の心理などについても分析。世論の構図の変化なども明らかにしていく。