「深紅の断片 警防課救命チーム」麻見和史著

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 深夜、廃業したスーパーの敷地内に「女の子が閉じ込められている」と舞川市消防本部に通報が入る。出動した救急隊長の真田らは、廃棄予定の冷蔵庫の中から少女を救出する。庫内の床には大量の血液がたまっていたが、少女の体に傷はなかった。搬送中、少女が着ていたコートにドイツ国旗のようなシールが貼られていた。それは傷病者の治療優先順位を示すトリアージタグのようだった。数日後、真田らは出動先の廃校舎の焼却炉の中から男性を救出。男性の背中にも同じシールが貼られていた。真田は、警察の聴取に口を閉ざす少女が、意識不明が続く男性の娘だと気づく。

 救命士を主人公にした長編ミステリー。(講談社 1500円+税)



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