「地球農学の構想 ミネラル畑にいのちはあふれ」川田薫、川田肇著

公開日: 更新日:

「岩石から抽出したミネラル」に着目した新しい農業科学への案内書。

 農業が直面する危機の根底にあるのは、病んだ「土」。ゆえに土のもとである「岩石」に含まれた、「わたしたちの『いのちの素』である『ミネラル』が、農を救う」と著者は説く。研究者だった氏は、三陸海岸の岩場に根を張る松の巨木を見て、岩石に含まれるミネラルの抽出を思いつく。以来、四半世紀をかけて、天然の「農業用ミネラル」を開発し、田畑の再生に挑んできた。ミネラルは、農業機器の使い過ぎなどで畑の地下数十センチにできた「耕盤」とよばれる硬い層を消すなど、さまざまな効果を発揮。その開発の歴史から、土壌や作物にもたらす効果などを解説する。(野草社 1600円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動