安保法案強行採決で考える「日本はなぜ戦争に突き進んだのか」

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「大義の末」城山三郎著

 日本に身を捧げる「大義」こそ自分の人生と考えた主人公が、不条理極まりない軍隊生活に「大義」の思いは裏切られる。大義を用いて若者を戦場に送り出した男たちは戦後、公職に就いていた。

「大義により戦争に参加した主人公は、戦後、大義を失い虚脱状態になります。大義という名のもと、巻き込まれていく姿は世のサラリーマンの姿と同じです」(角川書店 514円+税)

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