安保法案強行採決で考える「日本はなぜ戦争に突き進んだのか」

公開日: 更新日:

「アジア・太平洋戦争」吉田裕著

 日米交渉から無条件降伏までの5年間の対米戦線の経過を追った戦史。

「被害者の立場を主張した『太平洋戦争』に対し、日本が加害者であるという目線で迫ったのがこちら。開戦に至ったそもそもの原因は中国への侵略にあり、そこから日英関係が悪化。日米交渉においても中国からの撤兵を陸軍が反対し、日米戦争は不可避なものとなったという解釈です。現在でいえば、9条を守ろうという立場の野党の考え方ですね。同じ史実でも、何を拾い上げ、意味づけするかによってこんなにも見方は変わります」(岩波書店 820円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  5. 5

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  2. 7

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  3. 8

    芳根京子《昭和新婚ラブコメ》はトップクラスの高評価!「話題性」「考察」なしの“スローなドラマ”が人気の背景

  4. 9

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 10

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ