安保法案強行採決で考える「日本はなぜ戦争に突き進んだのか」

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「アジア・太平洋戦争」吉田裕著

 日米交渉から無条件降伏までの5年間の対米戦線の経過を追った戦史。

「被害者の立場を主張した『太平洋戦争』に対し、日本が加害者であるという目線で迫ったのがこちら。開戦に至ったそもそもの原因は中国への侵略にあり、そこから日英関係が悪化。日米交渉においても中国からの撤兵を陸軍が反対し、日米戦争は不可避なものとなったという解釈です。現在でいえば、9条を守ろうという立場の野党の考え方ですね。同じ史実でも、何を拾い上げ、意味づけするかによってこんなにも見方は変わります」(岩波書店 820円+税)

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