「『空腹』が人を健康にする」南雲吉則著
空腹でお腹が鳴っているとき、「体の中ではうれしい反応が起きている」と著者は言う。それは若返り遺伝子とも呼ばれる長寿遺伝子の活性だ。
この遺伝子は、体が飢餓状態になると何とか生命を維持しようと働き、全60兆個の細胞の遺伝子をスキャンして、壊れたり傷ついたりしている部分を修復してくれるのだという。
そこで本書が推奨するのが、1日1食生活。1週間ほどで体重がぐんと減るのはもちろん、中高年男性は“オヤジ臭”がほとんどなくなっていることに気づくはずだ。
血中のコレステロールは男性ホルモンの原料になるが、過剰になると皮脂の分泌を増やして抜け毛や体臭の原因となる。1日1食を続ければ、健康で若々しい見た目も手に入れることができるだろう。(サンマーク出版 600円+税)