「空腹はなぜいいか?」石原結實著
糖尿病や高脂血症、高血圧、そしてがんに至るまで、現代人を悩ませる疾患の多くは食べ過ぎによる栄養過剰が原因のひとつとなっていると本書。空腹状態を維持し、必要以上に食べないことがいかに大切かを解説していく。
空腹が健康に良いことは科学的にも証明されている。マサチューセッツ工科大学で、空腹状態が体内の長寿遺伝子を活性化させるという研究発表が行われたのは、2000年のことだ。また、空腹になると白血球も飢餓状態となり、がん細胞などの異物の貪食力が増強されて免疫力が高まることや、グレリンというホルモンが増加して脳の働きが活発になることも分かっている。
3度の食事をニンジンとリンゴのジュースに置き換える、断食方法なども伝授する。(PHP研究所 +税560円)