「セックス・ドリンク・ロックンロール!」みうらじゅん著
有名なイラストレーターになると宣言して京都から上京した純だが、美大の入学式早々、遅刻。同じく遅刻をした女に誘われ彼女の部屋で飲めない酒を飲み、翌朝、女のベッドで目覚める。前日の記憶がない純は、飲み過ぎてオネショをしてしまったことに気づき、女が寝ているすきに部屋を逃げ出す。幼いころから自意識に悩まされ、級友らとなじむことができない純に、ある日、腰まで髪を伸ばした玉手が声をかけてきた。怪獣映画の話で意気投合した玉手は「親友になりましょう」と握手を求めてくる。さらにいつの間にか純は、玉手が創設した「猫部」の部長に祭り上げられていた。
自らの若きロックな日々を描いた青春小説。(光文社 580円+税)