時代劇の中にタイムスリップしよう編

公開日: 更新日:

 その少し前に、初代市川団十郎が釜ゆでにされる石川五右衛門を演じていたとき、共演していた半六に観客の目の前で刺し殺されるという事件があった。半六は両国の川開きで隅田川に花火が上がった夜、どざえもんとなって発見される。

 さらに、老舗・弁天堂の蔵が破られるという事件が発生。

 名人の錠前師が作った錠前を破る手口が、石川五右衛門の亡霊を浮かびあがらせる。このままでは、おさまらぬ――。

 英次郎はこれら一連の出来事は、徳川の治世を揺さぶろうとする豊臣家遺臣の陰謀ではないかと考える。なんと、五右衛門は実は生きていると記した古文書があったのだ。秀吉が五右衛門の能力を認めて家来とし、身代わりを処刑したのでは?

 さらに、松の廊下の刃傷沙汰で切腹させられた浅野内匠頭のあだ討ちをしたのに、お家取り潰しとなった赤穂藩ゆかりの者、大奥に役者を引き入れて流罪となった絵島生島など、歌舞伎でお馴染みの人物が絡んで思わず、おいおい……と言いたくなるようなオールスターキャストである。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  1. 6

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 7

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 8

    雑念だらけだった初の甲子園 星稜・松井秀喜の弾丸ライナー弾にPLナインは絶句した

  4. 9

    「キリンビール晴れ風」1ケースを10人にプレゼント

  5. 10

    オリックス 勝てば勝つほど中嶋聡前監督の株上昇…主力が次々離脱しても首位独走