「STプロフェッション」今野敏著
百合根がリーダーを務めるSTは、世田谷署管内で発生した不可解な連続誘拐事件の捜査に乗り出す。誘拐された3人はすぐに解放されたが、拘束中に犯人から呪いをかけられたと話し、事件から2週間後、3人のうち2人が激しい頭痛を訴え入院していた。3人は同じ大学の研究室に所属する教員や研究者で、百合根らは唯一発症していない愛衣に面会。黒崎や翠は、声や汗のにおいの変化で、彼女が何かを隠していることに気づく。しかし、愛衣も数時間後に発症。第一の被害者の遺体を解剖した赤城は、寄生虫「広東住血線虫」が頭痛の原因だと突き止める。
各人が特殊能力を持つ「ST」の活躍を描く「ST警視庁科学特捜班」シリーズ最新刊。(講談社 800円+税)