「ハンター・キラー」T・マーク・マッカーリー中佐、ケヴィン・マウラー著、深澤誉子訳
米空軍の遠隔操縦航空機(軍用ドローン)の元パイロットによる手記。
2003年、非戦闘部隊への配属を迫られた著者は、戦争にじかに貢献したいと戦闘任務「RQ-1プレデター」に異動を志願。しかし、飛行訓練が始まってすぐにパイロットとしての経験が何も役に立たないことを思い知る。パイロットは貨物コンテナを改造した地上誘導ステーション、通称「ボックス」からプレデターを操縦。その室内は電子機器が過熱しないよう常に10度から12度に保たれている。当初、プレデターの任務は偵察と傍受だったが、次第に敵を追跡して倒す対テロ戦争の主役となっていく。
アルカイダ1000人以上を倒したという著者による現代の戦争の生々しい記録。(KADOKAWA 2100円+税)