「ブロッケンの悪魔」樋口明雄著

公開日: 更新日:

 山梨県警南アルプス署山岳救助隊の隊員・夏実は、シーズン中、白根御池小屋に隣接する警備派出所を拠点に遭難者らの救助にあたっている。大型台風が接近したある日、夏実は登山道ですれ違った屈強な2人組の登山者に違和感を抱く。夕方、3つの林道が爆破され、北岳一帯は陸の孤島と化す。同時に北岳山荘が、宿泊客を装ったテロリストによって制圧される。犯人は数日前に基地から研究用の猛毒VXガスを強奪した元自衛官たちだった。

 彼らは、北岳山頂からランチャーを発射してVXガスを東京上空に散布する用意があると宣言し、政府にさまざまな要求を突き付けてくる─―。

 日本第2の高峰を舞台に繰り広げられる山岳エンターテインメント。(角川春樹事務所 1800円+税)



【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  2. 2

    志村けんさん急逝から4年で死後トラブルなし…松本人志と比較される女性関係とカネ払い

  3. 3

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    悠仁さんの成人会見は秋篠宮家の数々の危機をいっぺんに救った

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  2. 7

    志村けんさん急死から4年で関係者が激白…結婚を考えた40歳以上年下“最後の女性”の存在

  3. 8

    備蓄米放出でもコメ価格は高止まり…怪しくなってきた農水省の「実態把握」

  4. 9

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ

  5. 10

    フジテレビ「Live News イット!」が大苦戦中…上垣皓太朗アナが切り札となるか