「すベての疲労は脳が原因」梶本修身著
ジョギングやゴルフをした後は、誰もが“体が疲れた”と感じる。
しかし、疲労医学の専門家である著者によれば、人間は4時間程度体に負荷をかける運動をしても、筋肉や肝機能などにはほとんど影響しないことが明らかになっているそうだ。
それでは、なぜ体が疲れたと感じるのか。
その秘密は、脳の自律神経の中枢に隠されている。運動を始めると数秒後には心拍数や呼吸が速くなるが、これをつかさどるのが脳の視床下部という部位。運動が激しくなると視床下部での処理量が増加して脳疲労が起こり、体全体の疲労感として自覚されるのだという。
本書では、柑橘類に多いクエン酸や鶏の胸肉に多いイミダペプチドなど、脳疲労を解消し疲れを感じにくくする栄養素なども紹介していく。(集英社 700円+税)