「ガーデンセラピー」高岡伸夫著
「庭」の持つ抗酸化力を活用しながら、心身のバランスを整えるガーデンセラピーの本。
星薬科大学の塩田清二教授の実験では、一定のストレスをかけた被験者の一方を室内にとどめ、一方には庭を見せて体内の抗酸化値を調べた。すると、庭を見たグループのみ、抗酸化値が有意に上昇したという。つまり、細胞をさびつかせ、さまざまな疾患の要因にもなる活性酸素の除去力が、庭を見ることで高まることが分かったわけだ。
欧米では、すでに予防医学の分野でガーデンセラピーが取り入れられている。自宅に広い庭があればベストだが、実はコンテナに寄せ植えをしたり、ハーブを育てるなど、ごく小さな“庭”でも十分に効果が期待できるという。緑を育ててストレスを癒やしてみては?(幻冬舎 1400円+税)