トランプの「暴言術」は周到に計算された品の悪さ

公開日: 更新日:

「ドナルド・トランプ史上最も“危険”な大統領候補」別冊宝島

 トランプは一体誰が支持しているのか。

 本書によれば「中流で中年」。失業はしてないが、40~50代でクビになったらもう職探しはムリ。子育ては終わって、大学も卒業させた。でもその子供は職がなくて、家に舞い戻ってニート暮らし。つまり自分はとりあえず食えてるし、子供を大学にやれる程度には豊か。だから雇用創出や大学無償化を打ち出すリベラルではなく、「俺の人生こんなはずじゃなかった」という一種の怨念からアメリカ礼賛をぶち上げるトランプに爽快感を抱いているというのだ。

 憎々しげなトランプの写真が満載されているが、それだけ「キャラ立ち」した存在と見ると結構コワい気もする。(宝島社 1200円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁