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「都市と地方をかきまぜる」高橋博之著

 大都会では何不自由なく消費生活を楽しめる。が、自分が口にする食べ物を誰が作り、どんな苦労をしているかなど知らないし、知ろうともしない。なぜか? それは消費者と生産者が無縁の関係でしかないからだ。

 こう気づいたのが本書の著者。元岩手県議で、知事選では次点までこぎつけた著者が政界引退を決め、地元の1次産業の再興に懸ける決意をする。

 そこで始めたのが消費地=東京と、生産地=東北の行ったり来たり。何しろ東京ではマンガ喫茶で毛布にくるまって眠るというのだ。そんな苦労を重ねて発刊した「東北食べる通信」。ネット時代ならではの起業の見本でもある。(光文社 740円+税)


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