各紙を擬人化 プチ鹿島氏「ゲンダイ師匠は辛口おじさん」

公開日: 更新日:

「ネットニュースの見出しだけをフラットに読んで、分かったつもりになるのではなくて、その記事はどの新聞社が書いたのか、各社のキャラクターの違いを踏まえて読むと、ニュースもグッと面白くなると思うんです」

 というのは、デジタル全盛、紙媒体が青息吐息の今、新聞をこよなく愛する著者の弁。

 各新聞の特性を擬人化(おじさん化)し、より身近な存在に見立てて解説。朝日は「高級背広を着たプライド高め」、産経は「和服を着て常に小言」、毎日は「論理に重きをおく書生肌」、東京は「問題意識の高い庶民派」、読売は「ナベツネそのもの」。言い得て妙、抱腹絶倒の例えだ。

 では、日刊ゲンダイはというと――。

「とにかく安倍首相が嫌いなんです。毎日真剣に怒っている辛口のおじさんで、僕は日刊ゲンダイのことを『ゲンダイ師匠』と勝手に呼んでいます。大見出しは檄文であり、永遠に学生運動の印象。僕はゲンダイ師匠の憤怒叱責を楽しむために朝刊紙を読んでいるようなものです。少し前は『ペテン』『デタラメ』のフレーズが師匠のお気に入りでしたね。最近は『官邸錯乱』『昭恵錯乱』と『錯乱』が口癖。師匠には朝刊紙では使わないキラーフレーズをバンバン使ってほしいですね」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…