各紙を擬人化 プチ鹿島氏「ゲンダイ師匠は辛口おじさん」
「ネットニュースの見出しだけをフラットに読んで、分かったつもりになるのではなくて、その記事はどの新聞社が書いたのか、各社のキャラクターの違いを踏まえて読むと、ニュースもグッと面白くなると思うんです」
というのは、デジタル全盛、紙媒体が青息吐息の今、新聞をこよなく愛する著者の弁。
各新聞の特性を擬人化(おじさん化)し、より身近な存在に見立てて解説。朝日は「高級背広を着たプライド高め」、産経は「和服を着て常に小言」、毎日は「論理に重きをおく書生肌」、東京は「問題意識の高い庶民派」、読売は「ナベツネそのもの」。言い得て妙、抱腹絶倒の例えだ。
では、日刊ゲンダイはというと――。
「とにかく安倍首相が嫌いなんです。毎日真剣に怒っている辛口のおじさんで、僕は日刊ゲンダイのことを『ゲンダイ師匠』と勝手に呼んでいます。大見出しは檄文であり、永遠に学生運動の印象。僕はゲンダイ師匠の憤怒叱責を楽しむために朝刊紙を読んでいるようなものです。少し前は『ペテン』『デタラメ』のフレーズが師匠のお気に入りでしたね。最近は『官邸錯乱』『昭恵錯乱』と『錯乱』が口癖。師匠には朝刊紙では使わないキラーフレーズをバンバン使ってほしいですね」