「廃校先生」浜口倫太郎著

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 小学教諭の香澄が勤務する十津川村の谷川小学校は、生徒7人と先生4人だけの小さな学校。香澄は4年2人の担任と、6年生3人の副担任を任されている。

 6年の担任のよし太先生は、何もかもが常識外れで、先輩の律子先生に叱られてばかり。香澄はそんなよし太がちょっと苦手だ。

 一方で、香澄は明春の学校の廃校を受け入れられず悩む6年生の十夢が気になる。そんな十夢の気持ちを知ってか知らずか、よし太は十夢と、私立中学への受験を目指す優作、そしてアイドル志望の愛梨の6年生3人に、20歳になったら開けるタイムカプセルを埋めようと提案する。

 過疎の村の小学校を舞台に「学校とは何か?」「先生とは何か?」を問う長編小説。

 (講談社 780円+税)

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