「水底の女」レイモンド・チャンドラー著、村上春樹訳
私立探偵のフィリップ・マーロウは香水会社の経営者、キングズリーに失踪した妻の安否確認を依頼される。湖畔のキャビンに滞在していた妻のクリスタルがいなくなり、愛人のクリスと結婚するという電報が届いた。駆け落ちかと思われたが、クリスは、クリスタルには長い間会っていないと言う。湖畔のキャビンを訪れたマーロウは、湖で女性の死体を発見する。それは、キャビンの管理人、ビルの妻、ミュリエルだった。彼女はクリスタルと同じ日に、書き置きを残して失踪していた。そして、ミュリエルそっくりのミルドレッドという女を警官が捜していたという。
旧題「湖中の女」の村上春樹による新訳版。
(早川書房 2300円+税)