「奥羽関ヶ原」松永弘高著

公開日: 更新日:

 慶長5(1600)年、陸奥・岩出山城主、伊達政宗は家康の命を受け、国元に向けて出立した。隣国を領する上杉景勝を討つためである。

 家康は秀吉の死後、おのれに歯向かう大名を屈服させていたが、家康の度重なる上洛の求めを無視し続けている上杉に揺さぶりをかけようとしたのだ。

 一方、陸奥・浅香城にいる上杉の家臣、直江兼続の元には石田三成の使者が駆けこんできた。家康討伐の兵を挙げると書かれた書状を見て、兼続は、今こそ謙信から引き継いだ越後を取り戻す好機だと進言し、景勝を奮い立たせる。

 関ケ原合戦の頃、奥羽でも天下を揺るがす合戦が始まろうとしていた。奥羽の武将の視点で描く長編歴史小説。

(朝日新聞出版 1500円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動