「港の日本史」 吉田秀樹+歴史とみなと研究会著

公開日: 更新日:

 海に囲まれた日本では古来、海運や水運が発達。その輸送の拠点は、外国文明の受け入れの窓口にもなり、多数の港湾都市が発展した。そんな「みなと」の視点から、海外文化との関係や、港を中心に発展した諸都市の経済・産業などの歴史をひもとくテキスト。

 現在は「港」と記されるが、古代には水門という語も多用された。また、津・浦・泊の語も港を意味した。ヤマト王権時代に現在の大阪に築港された「難波津」から、昨年開港150年を迎えた国際貿易港「大阪港」にいたるまでの変遷をはじめ、貿易立国を目指した平清盛がその拠点にした「大輪田泊」(神戸市)、幕末の開港5港、紆余(うよ)曲折を経て完成した東京港まで。海洋国家・日本に欠かせない港について学ぶ。

(祥伝社 840円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭