第1話 じゃりン子チエは神 <16>
元気になって思い切り笑いたい
床屋に行った翌日、三男はバスに乗って志木駅に向かった。ひと月以上も新座の団地に住んでいるのに、最寄りの駅に行くのは初めてだった。目的はただ一つ、古本屋で『じゃりン子チエ』を買うことだ。新品は1冊500円はするので、無職の身には高すぎる。
オランダから帰国して1週間が過ぎ…
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