「酒の神さま」吉村喜彦著

公開日: 更新日:

 バー・リバーサイドに久しぶりにアッコこと明子が姿を見せ、骨折した母親の介護のため、しばらく五島列島の中通島の実家に帰省していたと、お土産をマスターの草太に手渡す。草太は、「爽やかで季節にぴったりのもの」という彼女のリクエストに応え、シャンパンと搾りたてのオレンジジュースでミモザをつくる。

 彼女は地元タクシー会社のエース・ドライバーだったが、このところ成績が伸びず悩んでいた。その原因に心当たりはあるのだが、自分ではどうすることもできない。

 そんなある日、川沿いの道を運転していたアッコは、路上で動けなくなっていたレース用の鳩を保護する。(「サザン・バード」)

 店の窓から多摩川を望む小さなバーを舞台に繰り広げられるハートウオーミング・ストーリー集。

(角川春樹事務所 560円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 4

    広末涼子は免許証不所持で事故?→看護師暴行で芸能活動自粛…そのときW不倫騒動の鳥羽周作氏は

  5. 5

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  1. 6

    【い】井上忠夫(いのうえ・ただお)

  2. 7

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  3. 8

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  4. 9

    大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義

  5. 10

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育