「居酒屋へ行こう。」太田和彦著
ひとりで飲める馴染みの店を持ちたい。初めての店にためらいもなく入っていけるのも格好が良い。店をどう決めるか、注文はどうするか、そして切り上げ時は……そんなひとり飲みのコツや楽しみ方が、読めば身に付く達人による居酒屋巡りエッセー。
まずは浅草や立石仲見世など、酒飲みの聖地ともいえるような街ではしご酒。人形町では30年通うカウンター居酒屋「笹新」や、ここ数年に開店した店ではトップクラスという「釉月」(その後、近所に移転)の新旧の店を紹介。
ぶらぶら飲み歩きで居酒屋に慣れたら、続いては神楽坂の「伊勢藤」を例に、気軽には入れない風格、威厳を備えた老舗名店の楽しみ方を伝授。さらに居酒屋を目的とした旅の勧めと、全国の名店案内まで。居酒屋巡りの奥義を開陳。 (ポプラ社 820円+税)