「猫は気まぐれに幸せをくれる」ステファン・ガルニエ著 吉田裕美訳 ぱるぱーる画
神学者のオーランヌは「猫と子どもは似ている。幼い頃に身につけた習慣を捨てようとはしない」と言っている。私たちは子どもの頃は、宝物を入れた小箱を隠してみたり、夢と現実の間を行き来するファンタスティックな生活を送っていた。猫にはそんな生活が当たり前。いつでも自分の中の子どもを前面に押し出して、幼い頃の無邪気さと幸福感を持ち続ける。
だが、私たちは家庭の事情や社会の束縛、夢や欲のせいで天真らんまんさを忘れてしまった。日常の小さな楽しみなどを再発見するために、自分自身の奧深くに眠る子どもを再発見しよう。
寝たいだけ寝て、暇さえあれば物思いにふける猫の生活から、幸せに生きるヒントをつかむ。
(ダイヤモンド社 1400円+税)