「わが子をAIの奴隷にしないために」竹内薫著
予測を上回る速度で進行中のAIを中心とした「第4次産業革命」に、日本は完全に出遅れたと著者は指摘する。ある調査によると、現在の小学生の65%は、現在存在しない職業に就くという。この変革の時代を大人はどう生き残ればいいのか、そして子供や学生はどのような教育を受ければいいのか――。
AIがわれわれの生活に及ぼす具体的な影響を分析し、今後はマニュアル頼み、指示待ち、自ら選択して前に進むことのできない人間は存在意義が問われることになると警告。子供たちには義務教育で始まるプログラミングももちろん大切だが、それを生かすための数学の必要性も説く。さらに30代、40代と年代別にそれぞれの生き残る道を具体的に示す未来予測対応本。
(新潮社 740円+税)