「新装版 院内刑事ブラック・メディスン」 濱嘉之著

公開日: 更新日:

 廣瀬は、医療法人の理事長・住吉に請われ、同法人で危機管理を担当する。警視庁公安部OBの廣瀬の提案で、法人の各病院には元警察官の院内刑事が配されている。

 そんな中、廣瀬が常駐する川崎殿町病院の看護師が患者の古川原からセクハラを受けたとの報告が入った。調べると横浜中央医療センターから転院してきた古川原は、ある暴力団の若頭補佐だった。廣瀬の指示で院内刑事の横山が動き、古川原を強制退院させる。騒動の中、古川原の転院元の医療センターが暴力団麦島組のフロント企業だと分かる。

 翌日、知人の警視庁参事官から古川原が他殺体で発見されたことを伝えられた廣瀬は、院内で何かが起きていることを疑うのだった。

 医療の最前線を舞台にジェネリック医薬品の闇を追う新感覚刑事小説。

(講談社 650円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動