「警視庁心理捜査官 純粋なる殺人」黒崎視音著
多摩中央署勤務の爽子は、本庁捜査1課時代の上司・柳原によって、町田署に設置された殺人事件の捜査本部に呼び出される。事件は、女子大生の朱美のアパートで友人の若菜が惨殺されたというもの。帰宅しない若菜を心配した親の通報で警官が朱美の部屋を訪ねると、鍵が開いており、粘着テープと結束バンドで拘束された朱美がいた。浴室には性器に歯ブラシの柄が突き入れられ、頭部が切断された若菜の遺体が放置されていた。
捜査本部は朱美の証言をもとに犯人の行方を追うが、1カ月が過ぎても解決の糸口すらつかめていなかった。柳原は事件を洗い直すために特別心理捜査官の爽子を招聘したのだ。
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