「男鹿半島 北緯40度の殺人」梓林太郎著
探偵の小仏に警視庁捜査1課の安間から依頼が舞い込む。刑事部の管理官の愛人である直美の父親、西坂真治の行方を捜して欲しいというのだ。スキャンダルを恐れた管理官が安間に内密に相談を持ち掛けたらしい。
2日前、秋田市在住の真治は、高熱で苦しむ妻のために医者を迎えに行ったまま行方不明に。ガソリンスタンドの従業員の話から、真治の車が医院とは正反対の男鹿市の方向に走り去ったことが分かっている。
翌日、秋田で関係者に話を聞いて回った小仏は、真治には結婚前、恋人との間に娘がいたことを知る。織江というその娘に会いに男鹿市に向かった小仏は、彼女の部屋で男の他殺体を見つけてしまう。
秋田県男鹿半島を舞台に描く、人気旅情ミステリーシリーズ最新刊。
(実業之日本社 900円+税)