「ハーバードはなぜ日本の『基本』を大事にするのか」佐藤智恵著
ハーバード大学経営大学院では、日本企業や日本人リーダーを取り上げた教材が数多く使われているという。同大学院の教員や学生が日本から何を学んでいるのかを取材したビジネステキスト。
授業は「ケースメソッド」と呼ばれる議論形式で進められる。企業や国のトップを主人公に設定し、抱えている問題、そこにいたる過程(歴史)、現状(財務・組織)などの主人公を取り巻く状況が説明された上で、「この国のトップだったら何をするか」「この企業の経営者だったらどうするか」が議論されるという。「ホンダジェット」や、元大蔵官僚が海外で創業したベンチャー企業「アストロスケール」など、そんな授業の教材となったケースを紹介しながら、日本の企業やリーダーの強みや魅力を再発見する。
(日経BP 850円+税)