著者のコラム一覧
堂場瞬一作家

1963年、茨城県生まれ。2000年「8年」で第13回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。警察小説、スポーツ小説などさまざまな題材の小説を発表している。著書に「警視庁犯罪被害者支援課」シリーズ、「焦土の刑事」「動乱の刑事」「沃野の刑事」など多数。2021年、作家デビュー20周年を迎え、出版社を横断したプロジェクトが進行中。

<15>犯人像につながる手がかりはなし

公開日: 更新日:
イラスト・宮坂猛

 そうか、高校生の大会の決勝さえ中止になるぐらいの日なわけか。しかし、ラグビーの話をされてもな……高峰は基本的にスポーツが好きではない。運動といえば、新潟に住む伯母の家を拠点にスキーを楽しむぐらいだったのだ。しかし、子どもたちが見る間に上達するのに比して、高峰は年々下手になってい…

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