「炭酸ボーイ」吉村喜彦著

公開日: 更新日:

 小さなコンテンツ制作会社に勤務する涼太は、宮古島に飛ぶ。航空会社の機内誌で特集する泡盛の取材が目的だ。

 すべての酒造所をめぐるつもりだが、島の最北端・青崎の集落にある「仲間酒造」の連絡がつかない。事前の調査では休業中とのことだが、詳細が分からず訪ねてみることに。

 応対してくれた仲間によると杜氏(とうじ)が亡くなり酒造りができないという。せっかく来てくれたのだからと、代わりに井戸からくんだ水を飲ませてもらった涼太は仰天する。これまで飲んだことがない味わいのある天然の炭酸水だったのだ。聞くと突然、自然に湧き出したらしい。炭酸水を東京に持ち帰った涼太は、事務所の社長・真田を説得して、炭酸水の商品化に動きだす。

 人気「バー・リバーサイド」シリーズの著者による大人の「再生」物語。

(KADOKAWA 748円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出