「夏を取り戻す」岡崎琢磨著

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 ゴシップ誌の新米編集者・猿渡とフリー記者の佐々木は、小学生の連続失踪事件が起きているS県城野原団地に向かう。情報によると、8月21日に小4の智子が書き置きを残し家出。2日後に戻ってきたが、智子は失踪中の居所について語ろうとはしなかった。

 智子の帰宅から10日後、クラスメートの健が姿を消し、部屋には「かいとうダビデスターライト」を名乗る犯行声明が残されていた。健は失踪から4日後の昨夜、戻ってきたという。2人が住む団地は川や線路に囲まれ、出入り口が2カ所しかない。状況からいたずらとしか思えないが猿渡らは、真相を突き止めるために団地内で聞き込みを始める。

 受験勉強に奪われた夏休みを取り戻そうと子供たちが企んだ計画が大騒動に発展するミステリー。

(東京創元社 968円)

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