「新型コロナワクチン本当の『真実』」宮坂昌之著

公開日: 更新日:

 免疫学者の著者は、当初は新型コロナワクチンに対して慎重な意見だったという。しかし、その後データが揃い、臨床試験通りに極めて優れていることが分かり、考えを改めたそうだ。

 接種が進むmRNAワクチンは「感染予防」「発症予防」「重症化予防」のワクチンに求められる「3本の矢」がすべて揃っており、「打たないという選択肢はない」と断言する。

 本書は、接種すべきか、控えるべきか悩んでいる人をはじめ、コロナと向き合う全国民に最新の科学的知見から分析したコロナワクチンの解説書。

 ファイザー製とモデルナ製、選べるならどちらを選ぶか、副反応はどちらが強いか、予防効果はいつまで持続するのか、などの誰もが抱く疑問を分かりやすく解説。さらに副反応が表れるのはなぜか、表れたときの対処法まで詳しく教えてくれる。

 一方で、新型コロナウイルス感染症の基本的知識から、ちまたにあふれる嫌ワクチン情報の何がどう間違っているのか証拠に基づき反論、さらにフェイクニュースの見破り方まで。安心してワクチンを接種するための手引書。

 (講談社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭