「新型コロナワクチン本当の『真実』」宮坂昌之著
免疫学者の著者は、当初は新型コロナワクチンに対して慎重な意見だったという。しかし、その後データが揃い、臨床試験通りに極めて優れていることが分かり、考えを改めたそうだ。
接種が進むmRNAワクチンは「感染予防」「発症予防」「重症化予防」のワクチンに求められる「3本の矢」がすべて揃っており、「打たないという選択肢はない」と断言する。
本書は、接種すべきか、控えるべきか悩んでいる人をはじめ、コロナと向き合う全国民に最新の科学的知見から分析したコロナワクチンの解説書。
ファイザー製とモデルナ製、選べるならどちらを選ぶか、副反応はどちらが強いか、予防効果はいつまで持続するのか、などの誰もが抱く疑問を分かりやすく解説。さらに副反応が表れるのはなぜか、表れたときの対処法まで詳しく教えてくれる。
一方で、新型コロナウイルス感染症の基本的知識から、ちまたにあふれる嫌ワクチン情報の何がどう間違っているのか証拠に基づき反論、さらにフェイクニュースの見破り方まで。安心してワクチンを接種するための手引書。
(講談社 990円)