<16>古時計を我が教え子のように撫でてやる
タクシーを拾い、成瀬を海上保安学校に送る。
車を降りた桃地は成瀬の肩に腕を回しながら、反対の手で脇腹を突いた。
「頼んだぞお前、俺は彩子さんに肝臓をやるためにダイエットする。医学的見地からアドバイスよろしく!」
成瀬は体をくねらせ、ケタケタ笑う。
「…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,284文字/全文1,424文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】