<17>若い肉体にまじって保安体操の腕を振る
第二章 嫌われ者
舞鶴の海上保安学校に冬が訪れた。
主計3組は変わらず、教室のど真ん中の席に菊の花が咲き誇る。桃地が赴任してすぐは菊の他に色づいた紅葉やイチョウが差し込まれていたが、いまは赤い実をつけたセンリョウが添えられ、冬を彩る。
「イチ、ニィ、サン、シ…
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