「愚かな薔薇」恩田陸著

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 両親を亡くし、親戚に引き取られて育った14歳の少女・高田奈智は、学校でキャンプに行きなさいといわれて磐座(いわくら)に向かった。そのキャンプの目的は、「外海」に向かう「虚ろ舟乗り」を育てることだった。

 だが、老人の自転車事故に遭遇したとき、老人が出血したのを見て、奈智の頭の中に赤い霧が噴出する。奈智は大量に血を吐いて、自分の体の中で何かが起こっているのに気づく。実は「虚ろ舟乗り」として集められた少年少女は、体内の古い組織を吐き出し、年を取らない体に変質するのだ。その代わり、他人の血を飲まないと生きていけない。

 吸血鬼となって地球からの脱出を目指すという奇想天外な21世紀のSF。

(徳間書店 2200円)

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