「トカイナカに生きる」神山典士著
コロナを体験した今、リモートワークやワーケーションを意識した働く世代による「転職なき移住」や2拠点生活が増えているという。結果、移住先に選ばれるのは、週に1、2度の出社なら苦にならない都心から1~1時間半ほどの「トカイナカ」だ。
自身も埼玉県ときがわ町で古民家を借りてシェアハウスを開業し、2拠点生活を始めた著者が、各地でトカイナカ生活を実践している人々を取材したリポート。
千葉県富津市金谷で合宿制のフリーランス養成講座を軌道に乗せ、地域で不動産業にも進出している山口拓也氏ら、トカイナカでローカルプレーヤーになった人をはじめ、起業した人、有機農業を始めた人など、それぞれの地で新しい生活を始めた人たちにその魅力を聞く。
(文藝春秋 990円)