第二話 立場的にあり得ない(30)自責の念に苛まれ酒に逃げた
自分でもわかるぐらい、怜矢の肩がびくりと跳ねた。涼子のひと言で、回った酔いが一気に冷めていく。怜矢は慌ててしらを切った。
「なんでそんなこと訊くんだよ。あいつ、自殺だろう。それが俺となんの関係があるんだよ」
横から貴山が、怜矢の顔の前に携帯を差し出した。画面に自分…
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