著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(55)バカラ特注のガラスの木魚を自慢

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 綾瀬はちょっと笑い、それから視線を漂わせた。

「生命が地球上に誕生して何十億年になるのかな。宇宙の秩序を仕切ってきた大きな力が気まぐれを起こしたのかもしれない。壮大で荘厳な向こう見ずな振る舞いです。『受精後二十六日程度のヒトの胎児とマウスの十日目頃の胎児はそっくりだ。ウシ…

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【連載】金鳳花のフール

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