(76)水子たちは子供に囲まれご機嫌
「綾瀬さん」
タキグチは眉間に皺をよせていた。
「私共は実在する水子の国からやって来た本物の胎児ですぞ。このようなあざとい子供だましの似非救済施設を容認できるわけはありません。苛立ちます。何も知らない親達を見ていると全員引っさらって水子の郷へ連れて行きたくなります」…
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