「公営競技史」古林英一著

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「公営競技史」古林英一著

 公営競技とは、地方自治体などが主催する競馬・競輪・オートレース・ボートレースの4競技のこと。

 世界中で開催されている競馬以外の3競技は日本で独自に始められたものだという。バブル崩壊後の売り上げ低迷期に撤退した自治体も少なくないが、それでも昨年春時点で、全国に97もの公営競技場があり、その売上額の合計は7.5兆円にのぼる。

 中央競馬をのぞき、現在の公営競技は終戦後の混乱の中で偶然的な条件のもとで誕生。開催主体が自治体になったのも、かなり偶然的なことだったという。

 刑法の例外として認められた「賭博」である公営競技が、7.5兆円を売り上げる巨大なギャンブルアミューズメント産業に成長していく歴史を振り返り、その課題と未来を展望する解説書。 (KADOKAWA 1100円)

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