「GⅠ戦記」軍土門隼夫著

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 選ばれた競走馬だけが走ることができる競馬のGⅠレース。関わる現場の人々やファンの熱い思いを背負い、繰り広げられるレースのリポート集。

 2008年の日本ダービーは、皐月賞の勝ち馬が骨折で戦線離脱し、新顔中心のレースとなった。制したのは毎日杯、NHKマイルカップを鋭い末脚で連勝し、1番人気となったディープスカイだった。

 調教師の昆貢氏は、開業9年目にダービートレーナーとなったが、実はディープスカイは、前年秋、他の厩舎から転厩してきた馬だった。一から再調整されたディープスカイは京都のデビュー戦で4着に敗れ、初勝利は実に6戦目だった……。

 以降、昨年のエリザベス女王杯を制したジェラルディーナまで48レースの人馬一体となって栄光をつかむまでのドラマを伝える。

(三賢社 1320円)

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