「知れば知るほど怖い西洋史の裏側」まりんぬ著 佐藤幸夫監修
「知れば知るほど怖い西洋史の裏側」まりんぬ著 佐藤幸夫監修
フランス王シャルル6世は自分の体はガラスでできていると思い込み、ふわふわの毛布で体を包み、転んで体が壊れてしまわないように服には鉄の棒を入れていた。15世紀から17世紀にかけて、この「ガラス妄想」という精神疾患に苦しむ貴族が多く、イスに座るのを怖がったりした。
ガラス妄想が流行した時代はガラス職人の技術が高く、ベネチアングラスが大流行した。だが、ガラス製品のブームの終焉(しゅうえん)と同時にガラス妄想の流行も終焉する。
ほかに、少女の血を肌に塗ると肌が若々しくなると思い、600人以上の少女を殺したハンガリーの貴族、エリザベート・バートリなど、西洋史に残る背筋が凍りそうな逸話が満載。
(KADOKAWA 1650円)