「#住んだら手帳」CHINTAI編集部著
「#住んだら手帳」CHINTAI編集部著
引っ越しを視野に「次はどの街に住もう?」かと思案中の人たちに、あの街に住んだら、「どんな暮らし」ができるのかを教えてくれるイラストマップ集。賃貸物件検索サイト運営会社が発信する人気SNSの書籍化だ。
「パン屋巡りができる街」や「異国文化を感じられる街」「昔ながらの門前町」など、11のテーマで、東京と近郊の38の街を紹介する。
「毎日カフェ巡りが楽しめる街」で取り上げられるのは「住みたい街」ランキングの常連「吉祥寺」。駅を中心にしたマップに、おすすめの紅茶専門店やカフェ、個性あふれる雑貨屋さんまで、イラストと手書き文字がぎっしりと描き込まれている。
温かみのある手描きのイラストだからこそ、自分で新たな街の魅力を発見しているかのようなワクワクが感じられる。
そして次のページでは、交通機関や、公園や商業施設などの充実度、街の雰囲気まで、その特色を簡潔に解説。
ほかにも、紙好きによる紙好きのための専門店や、筆記用具に特化した文房具店などがある「蔵前」などが登場する「職人と商人の街」、話題のお店が続々と出店して住みたい街・お出かけしたい街として大人気の「清澄白河」は「アートに触れられる街」で紹介という具合。
テーマ別の街案内のほかにも、「高円寺」や「蒲田」など4カ所の街を取り上げ、1人暮らしをしている人の「休日の過ごし方」を絵日記風に紹介するコーナーや、マップ作りを担当した4人のイラストレーターへのインタビューと、それぞれおすすめの街のマップまで。すべて合わせると46の街が登場。
住むという視点で編集されてはいるが、カフェやおすすめのショップなども多数紹介されており、街歩きガイドとしても楽しめる充実の内容。
(自由国民社 1980円)