「少女が最後に見た蛍」天祢涼著

公開日: 更新日:

「少女が最後に見た蛍」天祢涼著

 神奈川県警生活安全課に勤務する仲田蛍は、居酒屋でのトラブルに対応しているとき、被害者の女性に声をかけられた「もしかして、蛍?」。それは中学時代の同級生、来栖楓だった。当時、来栖は、同級生の桐山蛍子を執拗にいじめていた。授業で理科室に移動するとき、来栖は「桐山さんは後から来て」と言った。そのとき、桐山に「一緒に理科室に行こう」と声をかけたのが仲田だった。

 2人が親しくなると来栖は桐山にかまわなくなるが、やがて仲田は父の転勤でイギリスに行くことに。その後、桐山は廃ビルから飛び降りて自殺する。後に仲田は廃ビルで何があったかを知る。(表題作)

 ほか4編所収の短編ミステリー集。

(文藝春秋 1870円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭